DaVinci Resolve マルチカム編集 手順を徹底解説!プロのワークフローで効率化
ヨミアゲAI編集部
AI音声・動画制作に関する情報をお届けします
DaVinci Resolveは、プロフェッショナルな映像制作現場で標準ツールとしての地位を確立しています。複数のカメラアングルで撮影された素材を効率的に編集するマルチカム編集機能は、ライブイベント、インタビュー、音楽パフォーマンスなどの制作において不可欠です。2026年1月時点においても、DaVinci Resolveのマルチカム機能は高度に洗練されており、カットページとエディットページの両方で直感的な操作が可能です。これにより、複数の視点から最適なショットを瞬時に選択し、物語の流れをスムーズに構築できます。
マルチカムプロジェクトの準備と同期
1. プロジェクト設定と素材のインポート
-
新規プロジェクトの作成: DaVinci Resolveを起動し、新しいプロジェクトを作成します。
Ctrl+9(macOSではCmd+9)でプロジェクト設定を開き、「マスター設定」タブで、編集素材に合わせたタイムラインフレームレート(例: 29.97fps)とタイムライン解像度(例: 3840x2160 Ultra HD)を設定します。オーディオのサンプルレートも、通常は48kHzに設定されていることを確認してください。 -
素材のインポート: 「メディア」ページで、すべてのカメラアングルビデオクリップと、外部で録音したオーディオ素材をメディアプールにインポートします。整理のために、アングルごとにフォルダ分けを推奨します。
2. マルチカムクリップの作成と同期
-
同期準備: メディアプールで、同期したいビデオクリップとオーディオクリップをすべて選択します。
-
マルチカムクリップの作成: 選択したクリップを右クリックし、「選択したクリップから新規マルチカムクリップを作成」を選択します。同期ウィンドウで以下の方法から最適なものを選択します。
- タイムコード: 各カメラが外部タイムコードジェネレーターで同期されている場合に最も正確です。
- 波形解析(オーディオ): 各カメラの音声トラックと外部オーディオ波形を解析し、合致するピークで同期します。
- イン点/アウト点: 手動で設定したイン点またはアウト点を使用します。
- マーカー: 各クリップに共通のマーカーを設定して同期します。
「角度を自動で検出」オプションは、同じカメラ名やレンズ情報を持つクリップを自動でグループ化します。設定後、「作成」をクリックしてマルチカムクリップを生成します。
💡 ポイント: 「オーディオを同期に使用」を選択した場合、DaVinci Resolveは高度なアルゴリズムを用いて最大16トラックのオーディオ波形を解析し、高い精度で同期します。
マルチカムクリップでの編集と調整
作成したマルチカムクリップをタイムラインに配置し、編集を進めます。DaVinci Resolveは、カットページとエディットページの両方でマルチカム編集をサポートしています。
-
タイムラインへの配置: 作成したマルチカムクリップを、カットページまたはエディットページのタイムラインにドラッグ&ドロップします。
-
カットページでの編集: カットページに移動し、ビューアの左下にある「マルチカム」アイコンをクリックしてマルチカムビューアを表示させます。各カメラアングルがグリッド形式で表示され、再生中に目的のアングルのサムネイルをクリックするか、キーボードの数字キー(1, 2, 3...)を押して瞬時にカメラを切り替えることができます。2026年1月時点のDaVinci Resolveでは、AIベースのオブジェクト認識が強化されており、編集効率向上のための提案機能も試験的に導入され始めています。
-
エディットページでの編集: エディットページでも同様に、ビューアのドロップダウンメニューから「マルチカム」を選択してマルチカムビューアを表示させます。キーボードショートカットやマウスでアングルを切り替え、より詳細な編集が可能です。切り替え後も、各アングルのクリップは個別に調整できます。アングル変更は、タイムライン上のクリップを右クリックし、「マルチカムアングルを変更」から選択し直すことも可能です。オーディオトラックは、通常、高品質なマスターオーディオを使用し、各カメラのオーディオは参照用とします。
⚠️ 注意: マルチカム編集は、特に4K以上の高解像度素材や多数のアングルを扱う場合、PCに高い処理能力を要求します。スムーズな再生のため、プロキシメディアの生成や最適化メディアの利用を強く推奨します。
| 推奨システム要件(2026年1月時点) | DaVinci Resolve Studio | 無料版 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11, macOS 12+, Linux | 同上 |
| CPU | Intel Core i7/i9 (8コア以上), AMD Ryzen 7/9 (8コア以上) | Intel Core i5 (6コア以上), AMD Ryzen 5 (6コア以上) |
| RAM | 32GB 以上 | 16GB 以上 |
| GPU メモリ | 8GB 以上(NVIDIA/AMD) | 4GB 以上 |
パフォーマンスの最適化と最終仕上げ
-
パフォーマンスの最適化: 再生が重い場合、「再生」メニューから「プロキシモード」を「ハーフ解像度」や「クォーター解像度」に設定することで、リアルタイム再生の負荷を軽減できます。また、「最適化メディアを生成」機能で、編集に適した軽量コーデック(例: ProRes Proxy, DNxHR LB)に変換することも有効です。
-
カラーグレーディングとオーディオミキシング: 編集完了後、カラーページで各カメラアングルの色味を統一し、クリエイティブなルックを適用します。次にFairlightページでオーディオの調整、ノイズリダクション、ミキシングを行い、高品質なサウンドに仕上げます。
-
書き出し: デリバーページで最終的な出力設定を行い、レンダリングします。DaVinci Resolve Studioは、H.264/H.265、ProRes、DNxHRなど多様なプロフェッショナルコーデックに対応し、最大8K解像度での出力も可能です。
DaVinci Resolve Studioは、買い切り型で49,980円(税込、2026年1月時点)で購入可能であり、永続ライセンスであるため、一度購入すればその後のメジャーアップデートも無料で利用できます。