DaVinci Resolve 20.1対応!マルチカム編集の基本と効率的な手順
ヨミアゲAI編集部
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DaVinci Resolve 20.1(2026年5月時点)におけるマルチカム編集は、複数のカメラで撮影された素材を効率的に統合し、魅力的な映像作品を制作するための強力な機能です。特に、近年ではAIによる自動同期の精度が向上し、編集者の負担を大幅に軽減しています。
DaVinci Resolve マルチカム編集の基本(2026年5月時点)
DaVinci Resolve Studioは、プロフェッショナルな映像制作ツールとして、無償版でも多くの機能が利用できますが、一部の高度な機能やプラグイン、そしてマルチユーザーコラボレーション機能などは、**47,980円(税込)**の有料版「DaVinci Resolve Studio」でのみ利用可能です。マルチカム編集自体は無償版でも利用できますが、Studio版ではより高解像度や高フレームレートの素材をスムーズに扱えるなど、パフォーマンス面での恩恵が大きいです。
マルチカム編集を快適に行うためには、以下の推奨スペックを満たすPC環境が望ましいとされています。
| コンポーネント | 推奨スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Core i9 / AMD Ryzen 9 シリーズ以上 |
| RAM | 32GB 以上 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 / AMD Radeon RX 7800 XT 以上 |
| GPU VRAM | 12GB 以上 |
| ストレージ | NVMe SSD (読み書き速度 2000MB/s 以上) |
DaVinci Resolveのマルチカム機能は、最大16台のカメラアングルを同時に扱い、リアルタイムで切り替えることが可能です。
マルチカムクリップの作成手順
マルチカム編集の第一歩は、複数のカメラアングルを一つのマルチカムクリップとしてまとめることです。
1. 素材の準備とメディアプールの整理
まず、すべての撮影素材をDaVinci Resolveのメディアプールにインポートします。各クリップには、撮影日時が正確に記録されているか、またはタイムコードが同期されているかを確認してください。これが自動同期の精度に大きく影響します。
2. マルチカムクリップの作成
メディアプール内で、マルチカムクリップにまとめたいすべてのクリップを選択します。
- 選択したクリップを右クリックします。
- コンテキストメニューから**「新規マルチカムクリップを作成」**を選択します。
3. マルチカムクリップ設定の調整
「新規マルチカムクリップを作成」ウィンドウが表示されます。ここで重要な設定を行います。
- 名前: 分かりやすいマルチカムクリップ名を入力します。
- アングル同期: ここで同期方法を選択します。
- タイムコード: 最も正確な同期方法。撮影時にすべてのカメラとオーディオレコーダーのタイムコードを同期させている場合に選択します。
- 波形分析(オーディオ): 各カメラで共通のオーディオを録音している場合に有効です。DaVinci Resolveがオーディオの波形を分析して自動的に同期します。
- イン点/アウト点: 各クリップに手動でイン点またはアウト点を設定している場合に使用します。
- 日付と時間: カメラの内部時計が正確に設定されている場合に有効です。
- アングル数: 任意の数値(例えば「1」)で、後から手動でアングルを割り当てる場合に選択します。
- オーディオ同期:
- 「すべてのカメラ」: 各カメラのオーディオを個別のトラックとして保持します。
- 「ミックス」: すべてのカメラのオーディオをミックスして1つのトラックにします。
- 「ソースアングル」: 選択した特定のアングルのオーディオのみを使用します。
- 「スマートビンを作成」: チェックを入れると、作成したマルチカムクリップと元のソースクリップを自動的に整理するスマートビンが作成されます。
💡 ポイント: タイムコード同期が最も信頼性が高いですが、それができない場合は「波形分析(オーディオ)」が非常に便利です。特に、スレート(カチンコ)で共通の音を録音している場合は精度が高まります。
設定が完了したら、**「作成」**ボタンをクリックします。メディアプールに新しいマルチカムクリップが生成されます。
マルチカム編集の実行手順
作成したマルチカムクリップをタイムラインに配置し、実際に編集を行っていきます。
1. タイムラインへの配置
- メディアプールから作成したマルチカムクリップを、エディットページまたはカットページのタイムラインにドラッグ&ドロップします。
- タイムラインにマルチカムクリップが配置されたら、再生ヘッドをそのクリップの上に移動させます。
2. マルチカムビューの表示
マルチカム編集を行うためには、複数のカメラアングルを同時に表示する「マルチカムビュー」を開く必要があります。
- エディットページの場合:
- プレビュー画面内で右クリックします。
- コンテキストメニューから**「マルチカム」を選択し、さらに「マルチカムビューを表示」**を選択します。
- カットページの場合:
- プレビュー画面左上にあるアイコン(通常は単一のカメラアイコン)をクリックし、**「マルチカム」**ビューに切り替えます。
⚠️ 注意: パフォーマンスが低いPCの場合、マルチカムビューで多くの高解像度アングルを同時に表示すると、再生がカクつくことがあります。その際は、プレビュー解像度を下げる、プロキシメディアを使用する、または最適化されたメディアを作成するなどの対策を検討してください。
3. リアルタイムでのアングル切り替え
マルチカムビューが表示されたら、再生ヘッドを動かしながらリアルタイムでアングルを切り替えることができます。
- 再生を開始: スペースキーを押してタイムラインを再生します。
- アングルの切り替え:
- キーボードの**数字キー(1, 2, 3...)**を押すと、対応するアングルに瞬時に切り替わります。
- または、マルチカムビュー内のアングルをマウスでクリックしても切り替えられます。
- 切り替えの確定: 切り替えたアングルは自動的にタイムラインに反映され、新しいカットポイントが作成されます。
# 主なショートカットキー
1 # アングル1に切り替え
2 # アングル2に切り替え
3 # アングル3に切り替え
. # 再生
/ # 再生/一時停止
4. 編集後の調整と微調整
リアルタイム編集後も、必要に応じてアングルやカットポイントを調整できます。
- アングルの変更: タイムライン上のクリップを右クリックし、**「マルチカムアングルを変更」**から別のアングルを選択し直すことができます。
- カットポイントの調整: 通常の編集と同様に、トリムツールを使ってカットポイントを移動させたり、クリップの長さを調整したりできます。
- オーディオトラックの選択: 初期設定では、マルチカムクリップの作成時に選択したオーディオトラックが使用されますが、後から変更することも可能です。エディットページでマルチカムクリップを選択し、インスペクタの「オーディオ」タブから、使用するオーディオアングルを選択できます。
💡 ポイント: リアルタイム編集で大まかなカットを行い、その後、細かなタイミングやアングルの微調整を行うのが効率的です。
まとめ
DaVinci Resolve 20.1におけるマルチカム編集は、直感的なインターフェースと強力な同期機能を組み合わせることで、複数のカメラで撮影された複雑なプロジェクトもスムーズに進行させることが可能です。タイムコードやオーディオ波形分析による自動同期、そしてリアルタイムでのアングル切り替え機能は、編集者の創造性を最大限に引き出し、高品質な映像制作をサポートします。今回ご紹介した手順とヒントを活用し、効率的でプロフェッショナルなマルチカム編集をぜひ実践してください。